光の性質を利用して通信している

光回線はインターネット回線の中では代表的なもので、光ファイバーケーブルを使用して通信を行うのが特徴です。光ファイバーケーブルの内部は、石英ガラスや特殊なプラスチックなどでできています。一方で、光はものに当たると反射したり屈折したりする性質を持ちます。光回線では、光のそのような性質を上手く利用しており、石英ガラスや特殊なプラスチックなどに光を当てて、反射や屈折を繰り返しながら伝送する仕組みです。光は非常に速い速度で進むため、高速な通信を実現しています。

また、一般的にデータを送受信する際には、デジタル信号が用いられるでしょう。しかし、光回線ではデジタル信号で通信することはできません。光しか伝送できないため、デジタル信号を光信号に変換した上で通信が行われています。

光回線を使用している場合には、回線終端装置を室内に設置しているでしょう。この回線終端装置で、光信号とデジタル信号の変換が行われています。

導入するには工事が必要

現在では、国内のほとんどの地域の電柱を光回線が通っています。自宅に光回線を導入するには、自宅の前ある電柱から光ファイバーケーブルを引き込まなければなりません。そのために工事が必要になります。

ただし、それほど大掛かりな工事ではありません。1時間程度で終わる内容の簡単な工事です。電柱に光ファイバーケーブルをつなげて、エアコンの穴などから自宅の中に引き込みます。それから回線終端装置を設置して光ファイバーケーブルとつなぐという内容です。

ただし、光回線を申し込んでからすぐに工事をしてもらえるとは限りません。早い場合でも2~3週間程度はかかります。混んでいる時期だと2~3ヶ月程度先になることもあるため、光回線を導入するなら早めに申し込みをしておくのが望ましいです。

また、マンションなどの場合には、既に光回線が導入されており、光コンセントが室内に設置されていることがあります。この場合には、契約手続きを済ませれば利用できるようになります。